前回は、理想の睡眠時間と睡眠時間の短縮方法という記事を書きましたが今回も睡眠に関する記事で食事で変わる睡眠と朝食の意外な関係を記事にしようと思います。

あなたを変える睡眠力 (TJMOOK)




食事と睡眠の意外な関係

冬になると朝は寒いのでなかなか布団から出られないことも多くありますよね?私もあるのですが、実はこれも食事によって改善されるようです。

数年前から、教育現場では「早寝、早起き、朝ごはん」という運動が全国的に展開されていますがこれはなぜなのでしょうか。

朝は体温が低く、 脳が十分に機能できない状態なので、脳を働かせるエネルギー(糖質)を朝食で取り込むことで、体温を上げ、脳を働かせ、消化管の活動が促されのです。

食事のときに咀嚼するあごの動きも脳の活性につながるので記憶力を向上される場合にも効果的と言われていますが、規則的な朝食は体のリズムを整えてくれて、自然な良い睡眠につながることが証明されています。


食事で良い睡眠を取る方法とは

では実際に、良い睡眠を取る方法には、食事面でどのような点に気を配ればよいのでしょうか。

以前、記事にしました「たった2つしかない眠気の理由と眠気を覚ます解消法」でも紹介したましたが、眠気を誘う作用のあるメラトニンは、トリプトファンというアミノ酸を原料に、セロトニンを経て合成されるようです。

トリプトファンは必須アミノ酸といわれており、体内で合成することができないので食物から取るしか方法はないのです。

トリプトファンから最初に作られるセロトニンは、脳や脊髄で情報を伝える神経伝達物質のひとつなので、私たちのやる気や元気の源となるセロトニン神経を活性化してれる働きがあります。

具体的には、精神安定や催眠・鎮静・鎮痛作用があり、うつ病や神経症などにも良い効果をもたらすと言われていますので、トリプトファンを食物から摂取することで精神安定やうつ病などにも効果が高いということになりますね。

このトリプトファンの効果は、高知大学の原田哲夫准教授の調査でも明らかになっており、トリプトファンの摂取量が少ない乳幼児ほど、怒ったり落ち込んだりといった気性の変化が多く見られたそうです。またこの実験でトリプトファンの摂取量が少ない子どもたちは、寝付きや、寝起きも良くなかったという結果も出ています。


トリプトファンはどのような食物に含まれているのか?

元気物質のセロトニン、眠りをもたらすメラトニンの原料と言われているトリプトファンはどのような食物に合まれているのでしょうか。

納豆や干物、魚や肉、卵などに多く合まれており、いわゆる、和定食やハムエッグ定食を食べていればよいとされています。(ホテルの朝食は多いですよねw)

また体に良さそうな野菜サラダや、ジュースにはあまり含まれていないようです。



朝食をバランスよくしっかり取ることが大切ということですね!


次回は、朝食は決まった時間食べるもの!睡眠時間と寝不足を朝食で改善について記事にしようかと思います。